〜50にして天命を知る〜
洋風田舎料理シエスタの店主、加藤です。
昨年、私は50歳になりました。
昔、中国の思想家、
孔子
はこんな言葉を残しています。
「五十にして天命を知る」
50歳になって
自分がこの世で果たすべき役割を知る。
そんな意味だそうです。
18歳で料理の世界に入りました。
ただ料理が好きで、
夢中で包丁を握っていた若者でした。
26歳の時、
この美濃加茂の町で
小さなレストラン
「シエスタ」を開きました。
それから25年。
父と母と一緒に
家族でお店を続けてきました。
正直に言うと
経営が苦しい時もありました。
お客様が来ない日もありました。
それでも
続けてこられたのは
「美味しかったよ」
「また来るね」
そんなお客様の言葉でした。
その言葉に支えられながら
25年お店を続けてくることができました。
本当にありがとうございます。
50歳になって
ふと思うことがあります。
料理人として
私は何をしたいのだろう。
この店は
どんな店でありたいのだろう。
答えはとてもシンプルでした。
この町で
美味しい料理を作り
お客様に喜んでもらうこと
ただそれだけです。
でもその「ただそれだけ」が
私にとっては
一番大切なことでした。
シエスタは
特別なレストランではありません。
ミシュランのお店でもありません。
ただ
家族で営む
小さなレストランです。
でも
お客様にとって
「ほっとする場所」
「また来たくなる場所」
そんなお店でありたいと思っています。
50歳になった今
私は少しだけ
働き方を変えることにしました。
2026年4月から
シエスタは
完全週休2日制
になります。
定休日は
毎週 月曜日・火曜日
になります。
お休みの日は
料理の研究をしたり
美味しいお店を食べ歩いたり
より美味しい料理を作るための
仕込みや研究に使います。
そして人手不足、物価高の昨今、お店の業態変更や移転など色々考えてきました。
これから私はどうしていけば良いのか迷いに迷ったここ数年でした。
これまで一緒に頑張ってくれた父と母も高齢になり私は廃業も考えました。
「20年もお店続けられたからもうそろそろ・・・」
そんな話を、ふとした時に母に話をすと
「お優しい素敵なお客様が沢山ご来店下さり、幸せな気持ちにさせて頂いているよね~」
これからは少しずつ、営業のあり方を変えて両親に少しゆっくり
休んでもらえたらと思っています。
50歳になって
ようやく分かってきました。
料理人の仕事は
料理を作ることだけではなく
お客様の時間を作ること
なのだと。
家族と食事をする時間
友人と笑う時間
大切な人と過ごす時間
その時間の一部に
シエスタがある。
それだけで
料理人として
とても幸せなことだと思います。
25年間支えてくださった皆様に
心から感謝しています。
本当にありがとうございます。
これからも
この町で
この場所で
美味しい料理を作りながら
皆様をお迎えできたら嬉しく思います。
これからもどうぞ
洋風田舎料理シエスタを
よろしくお願いいたします。
洋風田舎料理シエスタ
店主 加藤


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